２０２４年（０６年） 杉伐れば海の望めるわが別荘海側からも見えて嬉しも
伸びにける家の周りの杉林倒さば現る昔の景色 サムネイル画
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先祖らに守られゐると言ふ僧の言に納得術後の私
２０２０年（０２年） 黒百合の花はか弱し路地裏のわずかな風にまたも折れけり
黒百合は低く目立たぬ山の花
黒百合や短い夏をひつそりと
黒百合や他の小草に寄りて立つ
２０２０年（０２年） なかなかに実をつけざりし老爺柿またもお預け結実の夏
２０１９年（０１年） 軍配で指図をしける気分なり挙げる片手に野鴨飛び立つ
２０１８年（３０年） 平日の体育館を賑はせる老いたる同士ピンポンの音
２０１７年（２９年） 死に近き母はベッドに眠りけり外は五月の青空なるに
２０１６年（２８年） 猫眠る五月の空はねずみ色
２０１５年（２７年） 蕨採るやがては藪の不入の地
２０１４年（２６年） 蕗の葉の広き下には小鳥の巣
＊田舎に山菜採りに出かけて・・・
２０１３年（２５年） 山鳥に腰抜かされる八十里
散り散りになつて飛び去る鴨一家彼方の空でやがて合流