6月5日

 

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2024年(06年)   <ヤブゴザキキャンプ場>
         ベトナムの山に似けるやキャンプ地の研修生の声が弾める
         外つ国のボランテア人が草を薙ぐ過疎化激しい村の山道


2022年(04年)  江戸末期鈴木牧之が詠みにける合歓の花咲く峰方峠
         外(と)つ国の人も訪なふキャンプ場かつては藪の雄日芝峠
         
峠道刈り残されし百合に風   ←香る
         茅の輪へと参道の風押しにけり
         帰宅後も鯉に餌やる日永かな
         カラオケにメーデーの曲あらざりし

2021年(03年)  口結び眼を剥き怒る武者絵凧

2020年(02年)  梅雨入りや痛む肘には栃の実酒

2019年(01年)  合戦の喧騒のなか凧無口

2018年(30年) 大円の青田の彼方凧揚がる

2017年(28年)  花の名はバルザックBと付けけり関東ウツギ赤白の花 

2016年(28年) 人は皆賑やかなるを好むらし青田の向こう凧揚がる見ゆ

2015年(27年) 万緑や毛虫トコトコ道よぎる

2014年(26年) ホットコーヒ一杯のみで終ひけり退職しける男と女 
        退職し自由な二人の珈琲はアバンチュールの香りが少し
      
     *昔の同僚が退職したので、デイト気分の挨拶交わす。

2013年(25年)  大輪の夕顔の蔓誘引す雨の当たらぬ玄関先へ