8月11日

 山の日

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2023年(05年) 山の日は山で元気をもらひけり山に息づく那由多の命

2020年(02年)  *新潟中央病院で頚椎症手術予定日 直前に中止
        ・ 8時  車椅子乗せられ向かふ検査室歩けるなれど素直に甘え    
        ・ 9時  病院の窓の向こうは信濃川ヨットが浮かぶこの世の景色
        ・10時 何となく胸騒ぎする手術前この息苦しさは軽いぜんそく
        ・ 10時 ストレッチャー乗せられ向かふ手術室これからしばし仮死の世界に 
         ・10時30分 ぜんそくで手術中止の裁定にただ情けなく嘆くなりけり
        ・11時 健康な身体目指して出直しだぜんそく治し手術もするぞ

2018年(30年) ダイナモの動き出しける音に似て初め危うげヒグラシの聲 

2017年(29年) 小五なるみんなで描いた稲刈りの昭和の空は蜻蛉がいつぱい

2016年(28年) 山の日は無事を祝してこれを着る百名山の名入りの浴衣
        山の日は独り着て見る友くれし百名山の名入りの浴衣                      
        独り登山多きがゆえ独り着る百名山の名入りの浴衣

2015年(27年) 孫呼べば掴まり立ちの両の手の片方離し我を振り向く
    

2014年(26年) たまさかの稀有な命と思ひけり結婚前の父の戦記に
        砲弾の飛び交ふ父の戦記読み未だ生まれぬ我を危ぶむ
        


2013年(25年) 今もなほ空いつぱいに秋茜飛び交ふ国のあらば訪ひたし