8月3日 |
2022年(04年) 薬剤の散布の前の一仕事草を揺すって蛙を逃がす 宝石の琥珀のごとく輝けり部屋の奥から持ち出す梅酒 熟れた実で作る梅酒は琥珀色日を追うごとに深みを出しぬ 2020年(02年) 網持つ子前を通るも教へない少なくなりし蜻蛉の居場所 2018年(30年) ごきぶりや掴むに惑ひ逃げられし 2015年(27年) 文字通り「女」に「良」の「娘」かなワタシからとて振り込み呉れる 2014年(26年) もしかして仁王に負けぬものなるや妻が見たてふわが怒り顔 2013年(25年) 停電の雨音高き夏の夜は怖くもあれど涼しと居寝る |