幌尻岳(2052m)・後方羊蹄山(1898m)                         トップへ戻る
  
 一語一座(幌尻岳)=逃げ道の少ない谷底を約2時間、渡渉を繰り返さなければならない、評判通りの危険な山であった。夕立が30分ほど降っただけで、澄み切っていた川水は笹濁りとなり、水かさも10センチほど増し、先頭のリーダーがあっという間に流され・・・、しかし、幸いに、あっという間に止まって、事無きを得た。
  一語一座(羊蹄山)=二合目まではトドマツ林、そこから四合目まではシラカバ林、六合目まではダケカンバの大木、八合目までがハンノキ・ナナカマド・ハイマツ、その後は見晴らしの良いトラバース道が続き、頂上部付近とお釜の中は高山植物のお花畑であった。高さ的には五合目からの富士登山に似ている。

 8月14日(日)〜19日(金) 17年(05’)   5泊5日 船中2泊 テント2泊 小屋1泊  団体登山(この村名山会)   
   幌尻岳 <登り8時間・下り6時間30分>
  羊蹄山 <登り6時間 普通は4時間20分程度・下り3時間20分>
  
   アクセスの別方法:タクシーかレンタカー利用のどちらかが考えられる。 平取タクシーп@0145723181    
 14日(日) 家7:45〜矢代田駅8:10〜8:40新潟駅前(マルタケビル)9:00集合・出発〜〜山ノ下港・2等船室¥6,000で結団式&宴会(9:45〜12:00)山ノ下港10:30発〜〜〜〜〜船中泊
 
 幌尻岳
 15日(月) 朝3:00点灯・起床〜4:00乗車・4:10小樽港着岸・小樽港発4:30〜新夕張駅前の広場で(朝食)〜〜平取町(買い出しに鵡川方面に戻る)〜〜振内〜〜豊糠〜8:23林道分岐点〜9:20林道ゲート前駐車場着600m9:35・・・・・・・12:00取水ダム着・昼食850m(往路4時間)12:35・・・・・・15:00?幌尻山荘¥1000
注意 
 ・夕張まで高速道路が完成しているので、夕張経由、R274から穂別町経由は近道であり、道も良い。
 ・ただし、今回のように、途中の穂別町の「ファミリーマート」でこれからの4食分の食料を購入できたのに、購入しないでしまうと、R237へでてから二風谷方面へ逆戻りせざるをえなくなり時間をロスする
 ・沙流川沿いにR237を北上し、振内〜豊糠を経由するのが近い。額平川沿いは遠い。
 ・駐車場は本に紹介されているゲートより40分ほど手前にあり、駐車場のところにもゲートがあり進入できない。ただ、タクシーは進入可の様子

 ・草鞋か地下足袋にまく荒縄は絶対必要。4〜5日分の食料も持参すべし。
 16日(火) 朝3:30起床・朝食・幌尻山荘登山開始4:15・・・・(往路1時間45分)・・6:00命の水6:15・・・・(往路2時間15分)・・・・8:30幌尻岳頂上着

 幌尻岳下山開始8:45・・・・・・(帰路3時間)・・・・10:35命の水・・・・12:01幌尻山荘(昼食)12:45・・・・・(帰路3時間30分)・・・・12:50渡渉終了、靴履き替え15:06・・・・17:11林道ゲート前駐車場着〜〜額平川(オタリオマップ)沿いが近道と考え、豊糠〜貫気別を通って荷負にでたが、かえって回り道となり時間ロス〜18:40平取町(二風谷フアミリーランド)0l457-2-3280着食堂で夕食、テント張り作業、温泉¥400?、テント泊
 
 後方羊蹄山
 17日(水) 朝4:00起床キャンプ場4:22発〜〜R237〜〜5:10苫小牧西IC〜(日高自動車道)〜沼の東IC〜5:20苫小牧東IC〜室蘭西IC下車・コンビニで朝食(6:20〜6:40)と給油(7:00)〜室蘭IC〜7:40虻田洞爺湖IC下車〜〜R230〜洞爺村〜〜留寿都村(貫気別山のふもと)〜〜8:18真狩登山口着(羊蹄山自然公園)

 登山口8:35・・・・・・・・11:03五合目・・・・11:40六合目・・・・12:40七合目・・・・(往路6時間)14:25羊蹄山の山頂14:57(帰路3時間半)・・・・・・17:50三合目・・・18:00二合目半・・・18:05二合目・・・・18:15一合目・・・18:25登山口着〜〜倶知安ようてい温泉\500〜テント張り作業、夕食、テント泊20:00
注意
 ・水場が無い山であり、暑い夏は2lは必要。

豆知識 羊蹄山はアイヌ語では「マッカリヌプリ」 九合目の避難小屋には夏場は管理人あり、水有り。火口壁1周は約1時間
 18日(木) 朝5:00起床6:00発〜〜〜小樽港8:00(朝食・朝市)、小樽港発l0:30〜〜〜船中で解散式兼宴会11:00〜〜〜〜昼〜〜〜夕食〜〜〜船中泊
 
 19日(金)〜朝5:30新潟港着岸・下船5::55〜〜新潟駅前6:31〜7:00矢代田駅〜7:30家着
 
<山行の感想>
  単独行との違い、山の厳しさ・自分の考えの甘さなどを思い知らされました。

○ 単独行との違い
・ ゆっくり写真を撮りたくても撮りにくいのが集団行。今回は特に、接写の操作を怠りピンボケ写真が多かった。
・ 集団で行くと山行の勉強になることが多かった。独り善がりの単独行者には良い勉強になった。
  
 例,登山靴はレジでもらうビニール袋をかぶせてやれば雨具を着たままでも履きやすい。
・ 集団は一人の病人の出現も、計画に遅れをきたす。
・ 単独行は万一の場合、「死して屍拾う者なし」となる。私は構わないが、残った妻子や親戚に迷惑がかかること。
・ 集団の場合は、一人一人がみんな違う生活体験・登山体験をし、登山への思いも微妙に違っている。
・ 特に今回の集団はふだんの付き合いがなく、互いの性格なども十分分からないままの参加であり、いざトラブル発生の時は人間関係の難しさやいやな面となって現われてしまう。(小さなトラブルは単独行、集団行のどちらにもまま起こることであり、それを解決していくのが楽しみでもあるが・・・)

○ 反省点と感想
・山行計画の理解・確認は単独行と同じであるべきと思いながら、「幌尻、羊蹄」についての下調べが不十分で他人に頼るところが多かったこと。登山ルート、水、電灯、食料の準備
・貧弱な草鞋で用を為さなかったこと、渡渉の手助けをしようとロープをつかんでいたら、草鞋を履いてない右足がつるっと滑って手助けしようとした自分が流されそうになったこと。
・トラブル発生後の対応はベテランの方が足を痛めている方と一緒に下るやり方で良かったと思う。
・ゆっくりか急ぐべきかは、基本的にはゆっくり、安全第一策で、急ぎすぎないようにしたので良かった。
・16名の団体を2班に分けたのは良かったが、班長の交代指名を早い時点で行うべきであったと思う。
  (新たな班体制の確立を)
 
     
山行者の感想>
 YT:100名山で思いで深いのは暑寒別のカンゾウの花畑
 IY:無理のない山行をこれからも・・・  
 KM:女房と手をつないだのは何年ぶりか・・・・ 
 YY:白根山、新潟に来てから五頭山などに、平標から山行復活・・・
 TS:思い出に残る山行で、人にも話せる・・・
 TI:体力の衰えとたたかいながらこれからも・・・ 
 MO:半病人を連れて完登あせていただき・・・(感謝)・・  
 NS:山のファーストインプレッションがよかった。無理をしたからこそ100名山完登できたのでは・・・ 
 SM:川は子供の頃から大嫌いだったが,大好きなパートナーに助けられて登頂でき・・・ (トキドキ ココヘコエバイイサ 笑)
 YI:北海道のカムイシカカウシカ。笛、コンパス、懐中電灯は欠かしません・・  
 TS:100名山完登、二山とも晴れて・・・  
 TS:この会は家族が安心して・・・  
 RS:娘が、単独行していると嫁に行かないというので・・・ 
 YY:この会は100名山を目指す方々、健脚者、良識ある大人の方々、ある意味で人生の成功者。ピークハンターではない、山の容姿、花を愛し,安全第一で山行つづけている。100名山完登のあとも都道府県の最高峰、3000m以上など楽しみ方もいろいろ。

 

登山コースの様子(「大」はクリックで大きくなります)
14日・ユリカモメ船首(4F) 15日・新夕張駅前・朝食 15日・幌尻への林道 15日・幌尻登山口駐車場
15日・洗心ノ滝 15日・取水ダムの急坂(迂回路)  15日・最初の渡渉点 16日・山頂間近
16日・幌尻岳山頂 16日・山頂を振り返る 16日・北カール(大鳥蔦別岳 16日・幌尻山荘・昼食
17日・羊蹄山自然公園 17日・真狩コース登山口(大) 17日・山頂からの眺め(大) 17日・後方羊蹄山山頂
17日・雲海と祝杯ワインに酔う 17日・下山18時25分 テント場の食堂・冷たいオレンジジュース 18日・キクイモ街道
18日・小樽の「鱗友朝市」 18日・此村さんからスイカの差入 18日・山を愛する皆様(掲載了承済み 18日・ユリカモメ号船尾で

花写真

1ヒヨドリバナ
ウメバチソウ
オニシモツケ クロトウヒレン ヒメクワガタ アズマギク
ムカゴトラノオ ウサギギク チングルマ ヨツバシオガマ
タカネイワヤナギ ミヤマリンドウ アヅマツツジ チシマフウロ
(大) 左と同じ花
白花トリカブト? ミヤマアキノキリンソウ エゾオヤマノリンドウ

 今回は、接写の操作を怠ったり、天気が良く、明るすぎたため白い花だけでなく、他の花もみんな乱反射してよく撮れていなかった。他にも、ワレモコウ、イワブクロ、チシマギキョウ、キバナシオガマ、シナノキンバイ(命の水)、カライトソウ(額平川の川沿い) などたくさん咲いていた。