大山岳（１７１１ｍ） ＜登り３時間、下り２時間４５分＞下りは元谷ｺｰｽ
一語一座＝平坦なところはなく一息に登らせられるが、八合目から上は整備された比較的に緩やかな木道で頂上まで続く。
アドバイス
・下山時には、五合目の分岐点から元谷へ下って大神山寺の奥の院を経由するコースが良い。大雨の場合は尾根コースを・・・。 元谷では大山の圧倒されるような大カールの迫力感が味わえ、また、大山寺の立派な伽藍・参道を見学できる。
・ ある本には七、八合目付近は心地よい涼風が吹くと記されていたが、私の登った５月１日は、事故に遭いかねないほどの強風で、体温も も奪われるなどけっこうきつかった。天気が良くても防寒用の服装を用意するのが肝心。
・頂上からしきりとうなり声が聞こえて来る。「グオン、グオオオン」という咆哮。竜神様が怒って雄たけびを上げているようであった。頂上 に着いて、分かった。竜神様は頂上のそのまた上の空にござらっしゃったのだ。
（下の写真で竜神様の正体をごらんください）
５月２日（土） 平成１７年 登山 大山岳
朝６：０５～登山口・・・・・・・９：０５大山山頂９：３０下山開始・・・（昼食の弁当）・・・・１２時１５下山～
１２：３５宿の駐車場発 赤坂経由～（９号線７０ｋｍ）～（途中無料の自動車道が１０ｋｍ程度）～鳥取砂丘見学～（５３号線）智頭町（３７３号線）～大原・「宮本武蔵の生家跡」見学 ～作用ＩＣ～（中国自動車道）～吉川ＪＣＴ～神戸ＪＣＴ～吹田ＪＣＴ～大山崎ＪＣＴ～京都東ＩＣ下車 泊 カーテル
文学案内 「暗夜行路」（志賀直哉）
・「ああ稲の緑が煮えている。」彼は亢奮しながら思った。実際 稲の色は濃かった。強い熱と光と、それらを真正面に受け、押し合い、へし合い、歓喜の声をあげていのるが、謙作の気持ちには直接に来た。・・・（鳥取に入ったあたりの場面）
・ただ寺の食事には閉口した。・・・粗食は覚悟していたが、そこまで予期できなかったのは米の質が極端に悪いことだった。彼はそれまで米の質などあまり気にするほうではなかたが、食うに堪えない米で我慢していると、・・
・ここの米の不味いこと、大閉口。炊き方が悪いのではなく、米自体が悪いのだ。（よくしていただいた宿の方には悪いが、宿で作って戴いたおにぎりのご飯の味は、これは不味いと思った。新潟のコシヒカリの味に慣れているので、この大山の味を異質なものに感じたのかも知れない。が、ひさびさに暗夜行路を読んで、この部分はまさにこの通りと合点した。ただ、私は炊き方の問題ではないかと思った。くちゃくちゃと水気の多い粘りっぽいおにぎりだった。今から八十年以上前のことのようだが、飯の味は変わっていないのか・・・）
・明け方の風物の変化は非常に早かった。しばらくして、彼が振り返ってみた時には山頂の向こうから沸き上がるように橙色の曙光が昇って来た。それが見る見る濃くなり、やがてまた褪せはじめると、四辺は急に明るくなって来た。萱は平地のものに較べ、短く、そのところどころに大きな山独活が立っていた。あっちにもこっちにも、花をつけた山独活が一本ずつ、遠くのほうまでところどころに立っているのが見えた。その他、女郎花、吾亦紅、萱草、松虫草なども萱に混って咲いていた。小鳥が啼きながら、投げた石のように弧を描いてその上を飛んで、また萱の中に潜込んだ。中の海のむこうから海へ突出した連山の頂が色づくと、美保の関の白い灯台も陽を受け、はっきりと浮びだした。間もなく、中の海の大根島にも陽が当り、それが赤えいのを伏せたように平たく、大きく見えた。（体をこわし、五合目付近でリタイアし、一人で夜明けを待つ場面）
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| 大山登山道 | 頂上から小屋方面 | 頂上から弥山方面 | 赤崎からの大山 | 竜の鳴き声の正体 |
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 ﾊﾟﾉﾗﾏ |
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