1月3日

 ’20年より新年歌会を
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2024年(06年) 夜の現(うつつ)の域を出ざるなり.ゆえに挑みぬ現の

2024年(06年) 突然の申し出なれど街の尼村の和尚のお経がする

2023年(05年) 仙人になりまふせしとは云ふ 施設生活お金と無縁

2022年(04年) 田舎家の壊れしと思ひけり そこを出入りの燕見るまで

2021年(03年) 春は花夏は緑陰秋はの 若木育ちぬ復興十年

2020年(02年) 着メロは三高寮歌 呼び出すは若き希望の己なりけり

2019年(31年) 古稀を過ぎこだわり薄れ日の丸に平和を託す平成元旦

2018年(30年) 古稀迎え区切りにせむと戦争の影の薄るる国旗購ふ

2016年(28年) 有り難きものは短し午後三時国上の山に初日傾く

2015年(27年) 一人打つ柏手(かしわで)響くお堂かな    

2014年(26年) 過去帳を開けばいつも前の方三日目なりし兄の命日(禅洞孩子、誠)
  

2013年(25年) 藪入りや重き布団を敷きにける母の優しさ思ひつい寝る
        小正月何より温し我がために卒寿の母の敷きける布団
        卒寿なる母の敷きたる冬布団厚き重みも有り難かりし