オオクワガタのブリーディングを楽しんでいます。これまでの最大は76.5mmの三五郎君でした。
ある年、本場韮崎市に行ってみて、驚きました。あの台木と言われる江戸時代からの独特の形に育てられたクヌギの木が、削られたり薬をかけられたりと、さんざんの有様でした。そのような採集には荷担しないようにと、最近はブリーディングに力をいれていますが、やはりたまにはまた網を持ってでかけたりしたいと考えています。
説明「台木」=昭和の大戦の頃まで、武蔵野地方では、クヌギの木の背丈が1mくらいのところで幹を切りそこから枝を出させて、その枝を数年おきに少しずづ切って冬の薪に使っていました。株元から切ってしまうと、また細い木から育てなければなりません。その点、すでに大きく根をはった樹木は、枝の成長も良いというわけで、里人の知恵と努力の産物が台木です。最近は薪を使わないため台木の形もさま変わりしてきていますが,その枝の分岐している部分にウロがあり、そこがオオクワガの絶好のすみかとなっているのです。 |
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